日本における操縦士(パイロット)に関する課題
スカイマークが、パイロット不足から大量の運休が発生しているが、
日本のパイロット事情について眺めてみたい。
①環境概括
(国内)今後羽田の再拡張等空港容量拡大でパイロット需要が拡大
(小型化・高頻度化、即ち便数増=パイロット増が潮流)
他方、団塊世代のパイロットが今後大量退職
⇒高質パイロットの長期・安定的確保が不可欠
(海外)LCCの急激な成長、インド・中国等の航空事業急拡大などで
世界的にパイロット不足が進行
②国交省航空局資料(H20.1.16.航空政策研究会での航空局長講演)より
・今後のパイロット需要は年間400~450名程度と推定
・主要諸外国の養成に比べて量的に脆弱
諸外国の養成施設の数は日本の20~176倍で、軍からの転職も多い
・操縦士供給のための対策
-航空大学校による基幹的要員の安定供給(年間72人)
-民間における自社養成拡大(JAL・ANAに続きJALエクスプレスも)
-民間操縦士育成機関の育成・振興
東海大学航空操縦士学科(H18.4月)、
桜美林大学/法政大学航空操縦コース
-外国人パイロットの採用とそのための環境整備
-加齢※パイロットの採用とそのための環境整備
※年齢制限を65歳未満に緩和(H16.8月)
新しい航空身体検査基準の実施(H19.4.1)
③日本の操縦士の状況に関する資料(数値データ)としては、以下が
参考になろう。
「航空大学校の業務のあり方等に関する検討会」の第1回が5月28日に
開催されたが、その参考資料(特に5~7ページ)
《参考》5月28日国交省報道発表資料「第1回航空大学校の業務のあり方
等に関する検討会について」
http://www.mlit.go.jp/report/press/cab12_hh_000003.html
同 参考資料
http://www.mlit.go.jp/common/000015951.pdf
なお当研究所HPで掲載した
【週間寸評】スカイネットアジア航空への業務改善勧告に思う
http://www.aviatn.com/2008/05/post-75.html
もご参照頂ければ幸甚です。
以上