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日本の空にリージョナルジェットの両雄が揃う

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本年10月3日にブラジルでJALに引き渡されたエンブラエル社製リージョナルジェット、E170の初号機が11月5日昼前、那覇空港に到着した。

現在日本国内で使用されているリージョナルジェット機はJ-AIRとIBEXが運航しているカナダのボンバルディア社製CRJ200の1機種で、その機数は両社合わせて13機である。
JAL(J-AIR)では現有のCRJ200に加えて、E170を10機導入(他にオプション5機)する。
また、静岡に拠点を置く富士ドリームエアラインズ(FDA)もE170を2機発注しており、将来6機体制に増機する計画だ。

日本ではブラジル製の旅客機というと馴染みが薄いと思われるが、今回が初めてではない。
J-AIRの前身である「西瀬戸エアリンク」(運航は朝日航空)が1987年から1991年の間、エンブラエル社製EMB110(通称バンデランテ)という双発プロペラ機を2機運航していた実績がある。
今回のE170導入により再び日本の空をブラジル製旅客機が飛行することになった。
そして、CRJと共にリージョナルジェットの両雄が顔を合わせることにもなったわけだ。

このCRJとERJという航空機には異なった生い立ちがある。

CRJは北米中心に需要の多いビジネスジェット機の派生型であり、一方のERJは計画の段階から旅客機として開発されて来たところである。
CRJはボンバルディア社のビジネスジェット機CL600(通称チャレンジャー)が原型となっている。
チャレンジャーは従来のビジネスジェット機の概念を打ち破るような胴体断面を太くした機体(客室高が約1.9m)が特徴。そのため搭乗者は低い天井を気にして機内を歩くことから解放された。(ちなみにE170の天井高も2mある)
このようにすぐれた居住性をもったチャレンジャーの胴体を延伸したのがCRJシリーズで、1992年にCRJ100(50席クラス)が運航を開始した。

一方、ERJは今回J-AIRとFDAで使用されることとなったシリーズ(E170、E175、E190、E195)が開発される以前に、50席クラスのERJ145シリーズという狭胴型のリージョナルジェットを生産・販売している。
元々ブラジルの国策会社であったエンブラエル社が1994年に民営化する以前に開発していたのがERJ145であり、民営化直後に販売を開始し2000年には欧米航空会社17社への売り込みに成功、その後も販売機数を伸ばすこととなった。        

ビジネスジェットの派生型のCRJと、当初から旅客機としての開発の歴史を持つERJではあるが、 いずれのメーカーも世界の主要航空会社が保有する航空機がカバーしていないキャパシティー である70席~110席クラスの需要に着目した航空機開発で現在の地位を築いた。   

参考 (メーカーH/Pより)
    総受注数 引渡し数 受注残
CRJシリーズ(7機種) 1,632 1,465 167  (2008年7月末現在)
ERJシリーズ(7機種) 1,780 1,321 459  (2008年9月末現在)

以上   (K.M)

 
(ERJ)
FDAが導入するERJ;http://www.fujidreamairlines.com/
ERJ姉妹機(エンブラエル社HP);http://www.embraer.com/english/content/aeronaves/