ANA2011年度上期決算、収支は前年上期並みも、搭乗率は大幅低下
ANAは28日、2011年度上期決算を発表した。
規模を拡大した国際線(座㌔+22%)や国際貨物事業(有効㌧㌔+22%)で増収となったが、人件費増(+10%)や、規模増による燃油費や整備費等の増もあって、営業利益は、前年上期を若干下回る501億円となった。
経常利益も前年より80億円下回る375億円であった。
しかしながら、特別損益の改善(前年は140億円強の臨時的損失があった)して、当期純利益は、前年上期を96億円上回る228億円となった。
通期予測では、下期の環境が不透明なことから、ほぼ前年度並みの売上高(1兆4千億円)をめざし、利益も当初の目標を据え置いている。
キャッシュフローは、下期のB787の支払い等に向けた資金調達(新規長期借入金1500億円等)と、利益+減価償却費で、手元流動性が高まり、現預金+有価証券の残高は、期首の約2000億円から、上期約4000億円となった。
一方有利子負債も約1400億円増えて、1兆円を越えた。
純資産は、利益を計上したものの、ヘッジ損失の影響で、前期より約100億円減少した。
主な事業別内訳は以下のとおり。
(国内旅客)前年上期とほぼ同じ供給規模だったが、旅客数は▲8%と減少した。
しかし旅客単価が+8%上昇したため、収入の減は▲1%(▲47億円)に留まった。
ビジネス旅客は回復しているものの、プレジャー需要が未回復なことによる。
このため、搭乗率は▲5.6ポイント低下して、60%となった。
(国際旅客)+22%の供給増に対して、旅客数は+9%伸び、ビジネス客の戻りによる平均収入単価の上昇もあって+13%の増収(+178億円)となった。プレジャー需要も、日本人は堅調に回復しているものの、外人需要が落ち込んだままである。
このため搭乗率も、前年より▲7ポイント落ち込んで、72%となった。
(国際貨物)供給(有効㌧㌔)+22%増に対し、貨物量は+8%増加し、収入は+10%(+42億円)増加した。しかし利用率は68→60%と低下した。
以上

