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価格・サービス:上昇続ける航空会社の機内食などのサービス料金

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(WSJによると)

 

航空会社は飛行中の機内での付帯サービスに対する料金をパッケージにして商品化し始めた。

 

航空運賃が低水準で推移するなか、新たな収入源を必要とする各航空会社はこの数年、以前は無料だった手荷物預かりや機内食などのサービスを有料化してきた。

こうした追加料金は種類も金額も増える一方だ。

 

4月末には米大手航空会社のうち4社が、それぞれのホームページに細かい文字で、国内便の予約変更料金を150ドルから200ドルに値上げすることを発表した。

 

また、多くの米航空会社の多くは、優先搭乗や同伴者のいない未成年者、マイレージを使った航空券やアップグレードの手続き、航空会社の予約係を通じた発券、重量やサイズが超過した荷物などに料金を課している。

 

一方で、航空会社はこうした料金をさまざまにパッケージ化して新たなサービスとして提供し始めた。

 

昨年12月にAMR傘下のアメリカン航空は、「チョイス・エッセンシャル」という新たなパッケージ商品を発売した。

 

これは、予約変更、手荷物預け入れ、優先搭乗の料金を往復68ドルでパッケージにしたものだ。

 

1ランク上の「チョイス・プラス」(88ドル)だと、さらに当日のキャンセル待ちができ、マイレージが5割増しで加算される。

 

同社のデジタル・マーケティング担当マネージング・ディレクター、リック・エリソン氏は「我々のビジネスは新たな商品ラインを開発する小売販売」と話す。

 

ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスは先月初旬に、通常のエコノミー席よりも座席間隔の広い「エコノミー・プラス」へのアップグレードと手荷物預け入れ料金の年間購入プログラムを再開することを発表した。

 

ハワイ州とアラスカ州を除く米国48州内のフライトを対象とした新たな「エコノミー・プラス」年間購入は499ドルで、2人分だと699ドルだ。米国48州内のフライトで1回毎に手荷物を2個まで預け入れられる手荷物預け入れの年間購入は399ドル。

 

国際線など全線を含めると年間799ドルとなる。

そのほかにもさまざまなオプションがある。

 

デルタ航空やジェットブルーでもそうした座席オプションをその都度購入でき、アメリカン航空も同様のオプションを提供している。

 

米運輸省によれば、大手航空会社の収入全体に占める実際の運賃の割合は2000年の84%から今では70%に低下している。

 

昨年は、手荷物預け入れ料金と予約変更料金だけでも、前年度の57億ドルから61億ドルに増え、過去最高に達した。

 

昨年の収入合計は1595億ドルだった。

付帯サービス料金は今後も上昇が予想される。

 

L.E.K.コンサルティングの航空業部門を統括するジョン・トマス氏は20年までに米航空会社の付帯収入は年間120億ドルまで倍増し、一部のサービスは航空運賃に組み入れられるとみている。

 

今では荷物の預け入れや予約変更、座席のアップグレードの料金は一般的だが、それ以外にも機内WiFi(ワイファイ)の利用やセキュリティの優先通過などに新たな料金が導入されるとみられる。

 

トマス氏は「付帯収入は航空業界の経済を支える大きな役割を果たしている」と述べる。

 

過去10年に巨額の赤字を重ねてきた米航空会社だが、不採算路線の削減や破産・合併手続きを経て業績回復しており、業界団体の「エアラインズ・フォー・アメリカ」によれば、12年には乗客1人当たりの収入がわずかながらコストを37セント上回った。乗客1人当たり8.49ドルの付帯収入がなければ、収入合計はコストを8.12ドル下回っていた計算だ。

 

同団体によれば、00年から昨年にかけて、インフレ調整後の国内航空運賃は15%低下したが、付帯収入を入れると10%の低下となる。

 

調査会社アイデアワークスの航空業界コンサルタント、ジェイ・ソレンソン氏は、大手欧州航空会社のこれまでの動きから察するに、エコノミー席の優先割当や国際線の手荷物預け入れが有料化される日は近いとみている。

 

格安航空会社のスピリット航空やアレジアント・トラベルは、最低水準の運賃を補うために機内持ち込み荷物も含め、あらゆるサービスを有料としているが、旅行者のアンケート調査では、人気が高いのは付帯サービス料金が少ない航空会社だ。

 

サウスウエスト航空は預け入れ荷物2個まで無料で、予約変更料もない。

ジェットブルーは預け入れ荷物1個が無料だ。

 

両社とも、JDパワー・アンド・アソシエーツが5月に行った北米の顧客満足度調査でライバル会社より上位にランクされている。

 

ただ、乗客は荷物の預け入れ料金に慣れてきているようだ。

 

12000人近い乗客を対象に行ったJDパワーの調査では、預け入れ荷物が有料か無料かは顧客満足度にそれほど影響しておらず、預け入れ荷物が有料の航空会社にしても、料金が妥当と考える乗客の割合は11年の18%から37%に増えている。

 

 (WSJ)/6 http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323760504578588243946462314.html